2009年1月8日木曜日

「痴呆老人」は何を見ているか (新潮新書) (新書) 大井 玄 (著)



内容(「BOOK」データベースより)
「私」とは何か?「世界」とは何か?人生の終末期を迎え、痴呆状態にある老人たちを通して見えてくる、正常と異常のあいだ。そこに介在する文化と倫理の根源的差異をとらえ、人間がどのように現実を仮構しているのかを、医学・哲学の両義からあざやかに解き明かす。「つながり」から「自立」へ—、生物として生存戦略の一大転換期におかれた現代日本人の危うさを浮き彫りにする画期的論考。

出版社からのコメント
痴呆は病か、老いの表現か----、社会医学と終末期医療の第一人者である著者は、死に近づいた痴呆老人への診療を通して、根本的な疑問を抱きます。人間にとっての言葉と記憶、環境と倫理、人格と生命の働き......やがて浮かび上がる、生物として危機的な転換点に置かれた現代の日本人。「私」とは、「世界」とは何か? 自身の体験と深い知見によってつづられた論考は、今日ある幾多の社会問題に不可欠な視座を提供しています。

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